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『星達の歌』
夜、机に向かっていて、
ふと、長いあいだ夜の星達と逢っていないのに気付いた。
僕は以前から星を見るのが好きで、よく夜空を眺めていた。
それが、最近ないのだ。
窓を開けて飛び込んでくるのは、街の、光、光、光！
星も何もない。満天の星空など全くの夢だ。
それでも、以前はそんな中、光にうずもれかけている星達と、よく逢っていた。
星が、嫌いになった訳じゃない。時間がなくなった訳じゃない。
それは、言い訳に過ぎないのだから...
満天の星空
その巨大な広がりを見ていると、身体ごと、その中に吸い込まれていくようだ。
星達の海を、一人風の船に乗って、あてもなく、風の吹くまま進んでいく。
行く手に、何が待つか判らない。
ただ、逢う星達に
「やあ！」
と声をかけていく。
「やあ！」
星達は、歌ってくれる。
あてもなくさまよう僕のために
それとも、僕と同じ様に、星々の海をさまよう魂のために...
ただ、それだけ
星達の微かな歌を聴くために、夜空を見上げる。
そう、僕に星達の歌が聴こえなくなってしまったのかもしれない。
世の中の喧騒の中で、心の翼を見失ってしまったのかもしれない。
だから、もう一度今、
満天でなくてもいい、星達に逢いに行こう。
星達の歌が聴こえなくなった時
心の翼を見失った時
その時が、僕が、僕でなくなってしまう時だ。
僕が、僕であるために
夜空を見上げる。
ああ、聴こえる。微かな星達の歌が...
無限の世界が、瞳の奥に広がっている...
むか～し、作ったものです
それにしても、最近は...
星を見に行かねば(^^;
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