■志那都比古神(しなつひこのかみ)/級長津彦命(しなつひこのみこと)
　 伊邪那岐命と伊邪那美命が国生みに続いて生んだ山川草木の神々の中で11番目に生まれた神です。
風をつかさどる神です。

■久久能智神(くくのちのかみ)
　伊邪那岐命と伊邪那美命が国生みに続いて生んだ山川草木の神々の中で12番目に生まれた神です。
樹木をつかさどる木の神です。

■大山津見神(おおやまつみのかみ)
　伊邪那岐命と伊邪那美命が国生みに続いて生んだ山川草木の神々の中で13番目に生まれた神です。
山の神で、後の鹿屋野比売神との間に、天之狭土神(あめのさずち)・国之狭土神(くにのさづち)、天之狭霧神(あめのさぎり)・国之狭霧神(くにのさぎり)、天之闇戸神(あめのくらど)・国之闇戸神(くにのくらど)、大戸惑子神(おおとまどいこ)・大戸惑女神(おおとまどいめ)の神々を生んでいます。

■鹿屋野比売神(かやのひめのかみ)/野椎神(のづち)
　伊邪那岐命と伊邪那美命が国生みに続いて生んだ山川草木の神々の中で14番目に生まれた神です。

■火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)/火神軻遇突智(ひのかみかぐつち)
　伊邪那岐命と伊邪那美命が国生みに続いて神々を生みますが、この神を生んだ際の火傷が伊邪那美命が死んでしまう原因となっています。
　そのため、生まれた直後に伊邪那岐命によって十拳の剣(とかちのつるぎ)で首を切られて殺されてしまいます。その際に、剣についた火之迦具土神の血から、岩拆神(いわさく)、根拆神(ねさく)、石筒之男神(いわつつのお)、甕速日神(みかはやひ)、樋速日神(ひはやひ)、建御雷之男神(たけみかづちのお)、闇淤加美神(くらおかみ)、闇御津羽紙(くらみつは)が生まれます。またその体からは、頭から正鹿山津見神(まさかやまつみ)、胸からは淤縢山津見神(おどやまつみ)、腹からは奥山津見神(おくやまつみ)、下腹部からは闇山津見神(くらやまつみ)、左手に志芸山津見神(しぎやまつみ)、右手に羽山津見神(はやまつみ)、左足に原山津見神(はらやまつみ)、右足に戸山津見神(とやまつみ)といった神々が生まれています。
　名前にあるように火の神であり、破壊と生成という相反する力を意味しています。

■金山毘古神(かなやまびこのかみ)/金山彦(かなやまのひこ)/ 金山毘売神(かなやまびめのかみ)
　伊邪那美命が火之迦具土神を生んだ後の、火傷の苦しみの中で嘔吐した際に生じた神です。
名前の通り、金山、すなわち鉱山の神で、夫婦神となっています。

■波邇夜須毘古神(はにやすびこのかみ)/ 波邇夜須毘売神(はにやすびめのかみ)
　伊邪那美命が火之迦具土神を生んだ後の、火傷の苦しみの中、屎(くそ)から生じた神です。
土の神であり、その土を練って作られる祭器は神聖なものとなります。

■弥都波能売神(みつはのめのかみ)/罔象女(みつはのめ)
■和久産巣日神(わくむすびのかみ)/稚産霊(わくむすひ)
　伊邪那美命が火之迦具土神を生んだ後の、火傷の苦しみの中、尿(ゆまり)から生じた神です。
　水に関係する神で、水稲の起源を説いたものだともいわれています。