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Miku-nical「みくにかる」
ー宇宙館ーつかさの星の部屋
　
「いるか座」 Delphinus(Del)
20時南中：
 9月26日 67度

小さい星座ですが、個人的には一番好きな星座です。 夏の夜空で、説明する時には必ずこの星座を最初に説明します(^^)


「わし座」の東にある小さなひし形が目印の小さな星座です。

このひし形は洋の東西を問わず注目されていたようで、西洋では聖書に出てくる「ヨブの柩」、アラビアでは「らくだ」、日本では「ひし星」などと呼ばれていました。

この星座のα星とβ星にはちょっと変わった名前がつけられています。19世紀初頭にイタリアのパレルモの天文学者ピアッジが助手のニコラウス・ベナトルの姓名を逆さまにして命名したものです。

いるか座
α星「スワロキン」
β星「ロタネブ」

この「いるか」はギリシアの音楽の名手「アリオン」を助けたいるかと言われています。
その他、「いるか」は海の神「ポセイドン」の使いとしても知られています。

「アリオン」は、すぐれた音楽家として有名でした。
ある時、シチリア島で開かれた音楽会に出かけた「アリオン」は、見事に優勝して賞金を得てコリントスへの帰途へつきました。ところが、その船の上で船員たちにとりまかれ、賞金を奪われ、海へとその身を投げ込まれてしまったのです。
ところが、海へ投げ込まれる直前、最後の歌を奏でた「アリオン」の演奏に、周りには多くのいるか達が集まっていました。そして、海へと身を投げた「アリオン」を受け止めると、コリントスの王宮へと連れ帰って命を助けたのでした。
その後、何食わぬ顔でコリントスの王宮へ向かい、嘘の報告をしようとした船員達でしたが、そこに「アリオン」の姿を見て驚き、結局は捕らえられて厳しい処罰をされたということです。

更新日 1999/06/30

 

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