Miku-nical「みくにかる」
ー幻想館ー
 
蚕と穀物の種 (かいことこくもつのたね)

天界を追われた須佐男命は下界へと降りていきます


須佐男命は天界を追われ、下界へ降りていく事となりました。
そこで、大気都比売神(おおけつひめのかみ)のもとを尋ね、食物を求めました。 そこで、大気都比売神は鼻や口などからいろいろなご馳走を出すと、須佐男命にさし出しました。この時、ご馳走を出している姿を見た須佐男命は、
「なんと汚いものを食べさせようというのか。」
と怒り、大気都比売神を殺してしまいました。

殺された大気都比売神の体からはいろいろの物が生まれました。頭に蚕が出でき、二つの目には稲が、耳には粟が、鼻には小豆が、股の間には麦が、尻には豆ができました。
神産巣日御祖命(かみむすひみおやのみこと)が、それを取り種としました。