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これより、実在した最初の天皇と言われる事の多い祟神天皇に関する話となります。

御真木入日子印恵命は、大和の師木の水垣の宮から天下を治めました。
この天皇が、木の国造の荒河戸弁(あらかわとべ)の女の遠津年魚目目微比売(とおつあゆめまくわしひめ)と結婚して産まれたのが、豊木入日子命(とよきいりひこのみこと)と豊鋤入日売命(とよすきいりひめのみこと)の二人です。また、尾張の連の祖先である意富阿麻比売(おおあまひめ)と結婚して産まれたのが、大入杵命(おおいりきのみこと)、八坂入日子命(やさかのいりひこのみこと)、沼名木入日売命(ぬなきいりひめのみこと)、十市入日売命(とおちのいりひめのみこと)の四人です。また大毘古命(おおびこのみこと)の女の御真津比売命(みまつひめのみこと)と結婚して産まれたのが、伊玖米入日子伊沙知命(いくめいりひこいさちのみこと)、伊耶真若命(いざのまわかのみこと)、国片比売命(くにかたひめのみこと)、千千都久和比売命(ちぢつくやまとひめのみこと)、伊賀比売命(いがひめのみこと)、倭日子命(やまとひこのみこと)の六人です。この天皇の子は合わせて12人です。
この伊玖米入日子伊沙知命が天下を治める事となります。
豊木入日子命は、上毛野(かみつけの)、下毛野の君らの祖先です。豊鋤入日売命は伊勢の大神宮を祭りました。大入杵命は能登の臣の祖先です。倭日子命は始めて陵墓に人垣を立てています。