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また、吉野の国主たちが大雀命が帯びていた刀を見て歌ったのが、

品陀(ほむだ)の 日の御子、
大雀 大雀。
佩かせる大刀、
本剣 末ふゆ。
冬木の すからが下木の さやさや。

です。
また、吉野の白樫の木のほとりに臼を作って、その臼でお酒を作り、その酒を奉じた時に、口鼓をうって、演技をして打ったのが、

白樫の生に 横臼を作り、
横臼に 醸みし大御酒、
うまらに 聞こしもちをせ。
まろが父。

です。
この歌は、国主たちが土地の産物を奉じる時に今でも歌っている歌です。